イナバ式組織削除法とは?
イナバ式組織削除法とは、刃がついた医療器具でアポクリン汗腺とエクリン汗腺、皮脂腺を削除するワキガ治療法です。東京にある稲葉クリニックで開発され、この治療法は日本医師会最高優功賞を受賞しました。
イナバ式組織削除法では、わきの下の皮膚組織をたくさん切り取ることができるため、ワキガの原因となる組織をまるごと除去することができます。エクリン汗腺は皮膚に近い部分にありますが、こちらも除去できるため、多汗症の治療にも適しています。
切開が必要な治療法ですが、切開部の大きさは1センチほど。切開部の狭さにも関わらず、効果が期待できる治療法だと言われています。。
ワキガ治療方法イナバ式組織削除法の特徴や具体的な治療方法について見ていきましょう。
イナバ式組織削除法は、東京都の杉並区にある形成外科、稲葉クリニックが開発したワキガの治療方法。そのため、このような治療方法名がついています。
特徴は、イナバ式皮下組織削除器という専用の医療器具を用いて治療を行う点。このイナバ式皮下組織削除器は、ハサミのような形をしていて先端部分にローラーとカミソリがついています。このカミソリがついている方だけを皮膚の下に挿入し、挟むとローラーとカミソリが皮膚を挟んで密着。そのままスライドさせれば、皮膚の裏側にある臭いの元を削ぎ落すことができるということです。
では、具体的な治療方法を紹介していきます。
まずは、患部に麻酔注射を打ちます。麻酔が効き始めたら皮膚の切開を開始。1cm程度の切開を数か所行います。その後は、先ほど説明した通りにカミソリ部分を切れ目から挿入し、ワキガの臭いの元、アポクリン汗腺や多汗症の原因となっているエクリン汗腺を削ぎ落とせば完了です。ガーゼで患部を圧迫したら縫合を行い、2週間後には抜糸。6か月もすれば、傷跡はほとんど目立たなくなります。[1]
イナバ式組織削除法の費用は、320,000円~450,000円が相場となっています。平均してみると、320,000円前後の料金に設定しているクリニックが多いようです。この治療法は、保険診療にはなりません。
イナバ式組織削除法のメリットは、主に3つあります。
イナバ式組織削除法では、ローラーと刃で皮膚を挟みながら治療を行うので、他の治療法よりも多くの皮下組織を除去できます。そのため、アポクリン汗腺はもちろんのこと、それよりも皮膚に近い部分にあるエクリン汗腺の除去も可能。ワキガ治療法の中でも、効果が実証されている方法の一つです。
アポクリン汗腺には腺根という根の部分があり、腺根を残してしまうと、アポクリン汗腺が再生してしまうことがあります。ですが、イナバ式組織削除法では真皮層まで削り取ることができるため、アポクリン汗腺の腺根まで取り除ける可能性が高く、ワキガが再発してしまうリスクが低いと言えるでしょう。
イナバ式組織削除法の切開は、およそ1センチという小さなものなので、傷口が治ってしまえばほとんど目立ちません。他のワキガ治療法と比較しても切開部分の小ささは際立っており、皮膚のよれなどが起きる可能性も低いとされています。自然な仕上がりになるので、皮膚の美しさを損ないたくないという方に良い治療法です。
一方で、剪除法には大きく3つのデメリットもあります。
汗腺の除去率が高いということは、それだけ多くの皮下組織を削り取るということです。汗腺や皮脂腺などの組織を削り取った後のわきの下は、ペラペラに薄い状態となっています。皮膚と皮下組織はある程度のダメージを負うため、体への負担がない方法とは言えません。
こちらも皮下組織をしっかり除去することが原因ですが、手術から1週間程度お仕事などは避けた方が良いでしょう。約6日後にデスクワークが可能になる、というのが目安です。手術から約10日間はガーゼがついていて、わきの下の皮膚も非常に弱い状態なので、シャワーなどを使うことはできません。
メラニン色素は、皮膚をダメージから守るために生成されるもの。イナバ式組織削除法は皮膚にダメージが与えられる治療法なので、そのダメージによって、わきの下に色素沈着が起きる可能性があります。ほとんどの場合、時間の経過とともに薄くなっていきますが、色素沈着が残る可能性もあります。
傷口が治るまでにかかるダウンタイムについてですが、一般的には10日くらいです。ワキガ治療には他にも切除法や剪除法といったものがありますが、それらに比べるとダウンタイムがかなり短くて済むといえるでしょう。ただし、ダウンタイムがどれくらいかは担当する医師の技術力によっても違いが現れます。信頼できる医師を探しましょう。
保険が適用されればかなり費用を抑えられます。しかし、残念ながら保険が適応される病院は多くありません。剪除法であれば保険適用としているところが多いのですが、基本的にイナバ式皮下組織削除法は保険の適用にならず、自由診療になります。気になる費用は25万円~35万円くらいです。高いと感じる方も多いかと思いますが、病院によっても費用が変わってくるので気になるところをチェックしてみてはどうでしょうか。
イナバ式組織削除法が向いているのは、ワキガに対して効果的な治療を希望されている方です。イナバ式組織削除法が日本医師会最高優功賞を受賞したのは、その効果が認められてのこと。アポクリン汗腺を真皮ごと除去できるこの治療法は、効果を見込める療法だと言えます。
そして、ワキガ治療は1回で終わらせたいという方にも向いています。1回の治療で効果を期待することができ、再発の可能性も低いと言われているイナバ式組織削除法なので、頻繁に通院することが難しい方にも適しています。
最後に、重度のワキガに悩んでいる方、ワキガと多汗症の両方で悩んでいる方にもおすすめ。アポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方を、深い部分から取り除けるため、重度のワキガや多汗症の方にも対応します。1回の治療でワキガと多汗症の両方を改善することができるでしょう。
治療を決断して正解でした
もう17年も前になりますが、稲葉クリニックでワキガの治療を受けました。中学校3年生の時からワキガで悩んでいて、陰口を言われたことも。10年間臭いと汗で悩んでいましたが、治療を決断して正解だったと思います。治療を受けてからというもの、明るい気持ちで毎日を過ごせることが嬉しいです。
毎日が快適です
長い間ワキガの症状に悩んでいましたが、このままでは何も変わらないと思い、治療を決意しました。今では、毎日を快適に過ごせています。あの時思い切って手術を受けて、本当に良かったです。
おすすめできる治療法です
インターネットで、たくさんのクリニックを調べて、色んな治療法を検討しましたが、イナバ式組織削除法は成功率が高く、治療費も低料金に設定されていたので、こちらを受けることにしました。手術はあっという間に終わり、傷跡もとても小さいので目立ちません。私も妻も治療を受けましたが、おすすめです。
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日本形成医外科学会の専門医でもある院長の南部医師が、カウンセリングからアフターケアまで一貫して対応しているクリニック。
複数の治療法に対応しており、特にウルセラドライやマイクロニードルドライ、ペアドライなど、切らない施術に特化しているところが特徴です。
中でもペアドライは小さなお子様にも対応できるワキガ治療機器。再発しやすい子供向けに、一定額で何度でも再治療を受けられる保障制度が設けられている点も注目です。
さくらビューティクリニックでは、ワキガ・多汗症治療をはじめ、美肌やエイジングケア、顔・ボディ・医療痩身や医療脱毛、など様々な診療を扱っています。
わきが治療においては、保険適用が認められている、「剪除法」も行っており、患者の希望に合わせた治療方法を提案してもらえます。
「剪除法」は、ワキの皮膚をしわに沿って切開して、目視でワキガの原因である汗腺を切除する方法で、ポピュラーな治療法でもあります。
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