ペアドライとは?
ペアドライとは、高周波(ビューホット)と超音波(ウルセラドライ)を併用することで、それぞれの治療による相乗効果で汗腺を破壊する、切らないワキガ・多汗症の治療方法です。治療は1回で済み、長期的に汗やニオイが抑えられるのが特徴です。
ビューホットは、機器が発する高周波によって、エクリン汗腺とアポクリン汗腺を破棄する多汗症治療です。0.3mmの太さの照射針が36本ついている器具を使い、アポクリン汗腺とエクリン汗腺が内在する表皮下の真皮層に高周波を照射していく治療法です。治療後は冷却板で表皮層を冷却して患部を沈静化させます。照射針の治療深度は0.1mm単位で調節ができ、各深度で適切な出力で高周波を照射することができるので、他の皮下組織にダメージを与えることなく、汗腺に正確に高周波を照射することができます。
またウルセラドライは、前立腺がんや顔面のたるみ治療に用いられている高密度焦点式超音波による治療です。Ulthera社がFDA(米国食品医薬品局:米国保険福祉省配下の政府期間)で認可を受けている機器を使用し、汗腺のある真皮層に焦点を合わせ、熱損傷を与えることで汗腺を破壊します。アポクリン汗腺を焼却するイメージですね。
これらの治療方法は、独立した治療方法としても効果の高さが確認されていましたが、2つを併用して照射範囲の住み分けをすることで、深層部への照射漏れをなくすことができ、また火傷リスクを低減させる効果が得られます。それぞれの治療方法のデメリットを極力解消した治療方法となります。治療時間も40分程度と短時間です。
切らないワキガ治療ペアドライはワキガ・多汗症に特化した治療法です。川崎中央クリニック 南部正樹院長が監修した治療法であり、ペアドライ認定専門医のみが施術可能です。
そのため、ペアドライ治療法を受けられるクリニックは下記の2件のみ(2017年6月現在)です。2軒のクリニックとも完全予約制にになっているので、クリニックに行く前に電話で確認しましょう。
■神奈川にあるクリニック
■北海道にあるクリニック
「ビューホット」と「ウルセラドライ」のW効果
ペアドライとは、切らない多汗症治療法である「ビューホット」と切らないワキガ治療法の「ウルセラドライ」を組み合わせた治療法です。それぞれの治療方法の特徴を併せ持つため、治療が短時間で済む事や、傷跡や治療後のダウンタイムがほぼないことも特徴として挙げられます。
その他にも、高周波と超音波の作用により効果の長期持続が期待できることや、皮膚を切らないためにダウンタイムが少なく傷跡の心配があまりないことも挙げられます。
このように効果の高さは好材料ではあるものの、費用面においては、自由診療による治療となるために相応の費用を用意する必要があることと、治療後に軽度の火傷症状による腫れが出ることなどを心配する必要があります。詳しくは医師に直接聞いてみるといいでしょう。
ペアドライの流れ
まず治療箇所にマーキングをおこない、ワキ全体に局所麻酔を施します。次にウルセラドライにて超音波エコーで皮膚断層を確認しながら、高密度の超音波を照射していきます。続いてビューホットにより、治療深度を調整しながらRF波を照射していきます。
施術中は麻酔が効いているため痛みを感じることはほぼありません。最後に照射により熱を持った肌を冷却装置にて、冷却し鎮静して終了となります。
ペアドライは自由診療ですので、保険が適用されません。ですので、手術にかかる費用は全て実費になります。ペアドライの平均費用は300,000円〜350,000円ほどです。大手の川崎中央クリニックでは300,000円になります。一方で札幌中央クリニックの場合は、400,000万円ほどです。
ペアドライの施術時間については、治療に費やす時間とクーリングにかかる時間を合わせると、約40分ほどで全ての治療が終わります。ペアドライの施術は大体が1回の治療で済みますので、通院回数を踏まえて計算しても、1時間未満でワキガを治療することができます。
ペアドライのダウンタイムは、そもそも皮膚を切ることで、アポクリン腺を除去する訳のではなく、超音波を使用するので、脇に皮膚にダメージを与えることがありません。身体に負担がかからないということから、ダウンタイムは短いです。施術後は赤い点が無数に見られる場合があります。しかし、それも2週間ほどすればなくなるので、ダウンタイムは短いと言えます。
ペアドライの施術を受けた多くの方が、1回の治療で効果を実感しています。効果を実感するだけではなく、再発したという方もほとんどいないということが事実としてあります。ですので、再発率はほぼ無いといって良いでしょう。しかし、個人差はありますので、100%再発率はないと断言することはできません。
ペアドライの主なメリットには次のようなものがあります。
治療後に傷が残りにくい
ペアドライは、皮膚の上から高周波や超音波を照射することで、アポクリン汗腺やエクリン汗腺を破壊する施術方法なので、皮膚を切開する必要がありません。ですので、他のワキガの治療法のように傷が残りにくいのが特徴です。ただし、治療後に少し赤みが出たり、点状のカサブタができるケースがありますが、少し時間がたてばなくなります。
半永久的に効果が持続する
一度、破壊したアポクリン汗腺やエクリン汗腺は自然に再生することはありません。ですので、ペアドライで一度、治療を行った箇所は、施術のし忘れるケースでもない限り、ワキガが再発する心配がない点が特徴です。
子供から高齢者まで治療を受けることが可能
ペアドライの治療は、患者への負担が少なく、また治療の前に行う麻酔もそれほど強くないので、小学生でも治療を受けることができます。
治療時間は短い
ペアドライは、皮膚を切開せずに高周波や超音波を当てることで行う治療。ですので、治療時間が短いのが特徴です。具体的には、治療自体の時間が30分、その後のクーリングが10分なので、約40分程度で治療を終えることができます。[1]
一方で、ペアドライの主なデメリットは次の通りです。
治療を受けられるクリニックが限られている
ペアドライは、神奈川県の川崎中央クリニックの医師が独自開発したワキガ治療法です。2017年6月現在、同クリニック、およびグループである札幌中央クリニック以外の医療機関では、ペアドライを受けることができません。遠方の患者には通院の負担がかかります。
費用が高額
2017年6月現在、川崎中央クリニックにおけるペアドライの料金は330,000円です。剪除法とは違って保険は適用になりませんので、患者が全額を自己負担する必要があります。
ペアドライはビューホット(高周波)とウルセラドライ(超音波)の相乗効果で、治療効果や持続性があるとされる治療方法です。そのため、ワキガ・多汗症の症状が、軽度から重度の方まで対応が可能な治療法でもあります。
ほぼ1回の治療で効果が得られるため治療回数も少なくて済む上に、治療時間も40分程と短時間。また皮膚を切らないため、ダウンタイムも短く済むことから、仕事や家事で治療の時間を設けることが難しい方などに向いている治療方法だといえるでしょう。もちろん傷跡の心配もほとんどありませんので、治療後の審美性にこだわりたい方にも適しています。
ワキガの臭いの他にも、多汗症の改善にも効果を発揮する治療方法なので、ワキ汗の量にも困っているという方にもおすすめです。元来、ワキガの人は多汗の傾向にあるとも言われているので、同時に治療できてしまうのであれば、ペアドライは適した治療方法と言えます。またペアドライは、他の方法で治療をし、効果を得られなかった人も受けることが可能です。
ウルセラドライと同じく、ペースメーカを使用している人などは場合によっては施術自体を受けられない場合もありますので、事前のカウンセリングで医師とよく相談してから治療方針を決めるようにしましょう。
施術の痛みは全くありませんでした
長年悩んできたワキガを治療する決心をして、手術ではなくペアドライの治療を受けました。
麻酔が効いていたので施術中の痛みはありませんでした。施術を受けてから3日間はワキが赤くなりましたが、事前のカウンセリングで先生に言われた通り、その後赤みはだんだん落ち着いていきました。
施術のスピードに感動
私はワキガを完治させたいと考えている一人でした。しかし、私に一つの問題がありました。
それは、時間がないということです。施術を受けるお金はありましたが、その時間がなかったのです。そんな時に見つけたのが、施術時間が圧倒的に早く、効果が期待できるペアドライでした。
すぐに予約し、仕事の合間に治療を受けましたが、40分ほどで全ての工程が終わりました。ダウンタイムも短く、すぐ仕事にも復帰できたので、時間がないと悩んでいる方にペアドライはオススメです。
費用が高い
私は今ままで内服薬や外用薬を使用し、ワキガの匂いを抑えていました。しかし、毎回病院で処方してもらっていると、かなりの費用がかかると思ったので、効果が期待できるペアドライを受けることに決めました。
そこで、一番驚いたのは費用の高さでした。私の給料2ヶ月分もする費用はかなり痛手でしたが、施術を受けた後は費用の高さに納得がいきました。
ワキガで悩んでいるなら、ペアドライがオススメですよ。
自分ではニオイを一切感じません
自分のワキのニオイが気になって、特に夏場は制汗剤が手放せない感じでした。そこでネットで調べたペアドライを受けてみることにしました。
1ヶ月後に検診があるので、その時に自分のニオイを確認してもらいたいとおもいます。
費用は安くありませんでしたが受けて良かったです
切らないワキガ治療を受けたくてクリニックに相談に行ったところ、ペアドライでの治療を進められ受けることを決心しました。
麻酔を注射する時に痛みを感じましたが、それ以外は痛みを感じませんでした。費用は決して安くありませんでしたが、受けて良かったと思います。
引用元:川崎中央クリニック公式サイト
(https://wakiga-kawasaki.com/)
所在地 | 神奈川県川崎市川崎区駅前本町10-5 クリエ川崎 5階 |
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アクセス | JR「川崎駅」東口より徒歩1分(地下街アゼリア25番出口からすぐ) |
診療時間 | 9:30~20:00 (土・日・祝日も対応) |
予約TEL | 0120-190-929 ※完全予約制 |
ペアドライは超音波を使用したウルセラドライと高周波を使用したビューホットの2つを合わせた施術です。実はビューホットという施術方法は、この南部先生が開発した治療法。
防衛医科大学校病院 形成外科 技術指導医でもあり、18年以上ワキガ治療に携わっています。
気になる臭いを消すためにデオドラント製品などを使っていませんか?そのような一時的な対策では根本の解決はできません。再発しない治療を通じて根本から解決しましょう!おすすめの治療はこれ!
日本形成医外科学会の専門医でもある院長の南部医師が、カウンセリングからアフターケアまで一貫して対応しているクリニック。
複数の治療法に対応しており、特にウルセラドライやマイクロニードルドライ、ペアドライなど、切らない施術に特化しているところが特徴です。
中でもペアドライは小さなお子様にも対応できるワキガ治療機器。再発しやすい子供向けに、一定額で何度でも再治療を受けられる保障制度が設けられている点も注目です。
さくらビューティクリニックでは、ワキガ・多汗症治療をはじめ、美肌やエイジングケア、顔・ボディ・医療痩身や医療脱毛、など様々な診療を扱っています。
わきが治療においては、保険適用が認められている、「剪除法」も行っており、患者の希望に合わせた治療方法を提案してもらえます。
「剪除法」は、ワキの皮膚をしわに沿って切開して、目視でワキガの原因である汗腺を切除する方法で、ポピュラーな治療法でもあります。
どんな治療がいいかお悩みの方に向けて治療料金や目的別にも治療方法を一覧で見れるようにしているので、チェックしてみてくださいね。
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