多汗症とは私たちの体全体に存在するエクリン腺から、通常よりも過剰に汗が発汗される症状のこと。
その原因としてストレスが代表的ですが、他が原因であることも…。
そんな多汗症は、実は自分で対策が出来る方法があります!
多汗症は、全身から汗をかいてしまう「全身性多汗症」と、顔・頭部・手のひら・ワキ・足の裏など、局所的に汗をかいてしまう「局所性多汗症」の2種類に分類できます。これでいうと、ワキガとセットでよく聞く多汗症は、局所性多汗症にあたりますね。
でも、そんな多汗症にはどうしてなってしまうのでしょうか?それでは、多汗症の原因とその対策法についてみていきましょう。
緊張感や不安感から過度なストレスがかかると、原因汗腺であるエクリン腺が刺激され、過剰に汗をかいてしまうのも多汗症の症状の一つ。
この場合、局所的に発汗することが多く、特に手のひらやワキ・足の裏・顔・頭部といった部位に目立ちます。
また多汗症を引き起こす原因には、偏食など食生活の乱れも関係していることも。
特に動物性脂肪や動物性タンパク質・糖分を摂取しすぎると、体の環境が酸性に傾き「悪い汗を作り出す元」となります。お酒や香辛料なども、エクリン腺などの汗腺を刺激するので、多汗症の発症や悪化を招く可能性があります。
この他にもホルモンバランスの乱れや、遺伝・肥満・糖尿病やバセドー病といった病気などが原因としてあげられています。
多汗症の治療には次のようなものがあります。
20%の濃度の塩化アルミニウムを患部に塗ると発汗が抑えられる効果があります。個人差はありますが、気軽に試すことができる方法なので、まず最初に試してみる方法としておすすめです。
ボツリヌス毒素は本来、痙攣疾患の治療薬として使われるものですが、皮膚に注射をすると、注射した周囲の発汗が抑えられるため、制汗の薬としても使われています。ただし、治療を行う際には、手のひらや指先などの敏感な部分に注射を打たなければならず、また、3~4か月程度で再発してしまうことも。また、保険での診療が不可能なので、1度の治療で約10万円かかる点も注意が必要です。
ドライオニックは、アメリカ製の医療器具で、多汗症の治療のために開発されました。手のひらや脇、足の裏などに電気を流すことで、一時的に発汗量を減らすことが可能です。ただし、このドライオニックを扱っている業者が国内には少ないため、利用する場合は、個人で輸入をしなければなりません。また、塩化アルミニウムと同様で、効果には個人差があることも注意が必要です。[1]
人間はどのような仕組みで汗をかくのかを知る多汗症の原因と深い関わりにあるのが汗です。汗といえば体温調整のために欠かせないものではありますが、多汗症の方は必要以上に汗をかいている状態ともいえるでしょう。そこで、汗をかくメカニズムについてご紹介します。
汗をかく大きな原因は体温を調整するためです。人間の体はおよそ37度に保たれていなければ内臓などの臓器の活動にさまざまな悪影響が出ます。そこで、体内温度が上がりすぎた際にそれを下げるために汗が出るのです。まず、気温が上がると皮膚にある温度受容体が温度の変化を感じとります。すると、知覚神経によってその情報が体温調節中枢に伝わり、今度は交感神経に汗を作るための信号が送られるのです。その信号を受け取ったエクリン腺は体温を下げるために汗を分泌します。緊張した時に冷や汗が出るのを体験した方も多いでしょう。これは緊張によって刺激された交感神経が汗を誘うからです。
また、辛いものを食べた時にも汗をかきますが、こちらは発汗神経が刺激を受けたことにより汗をかきます。人間の体にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺があるのですが、こういった仕組みでかく汗はすべてエクリン腺から分泌されるのが特徴です。なお、ワキガの原因となるニオイのする汗はアポクリン腺から出ますが、多汗症の場合はエクリン腺から出る汗が原因となっています。
自分でもできる多汗症対策というのも、症状を改善させるには有効な方法。 でも、セルフケアでの対策は、一時的な効果に過ぎませんので、根本的な症状の解決には至りません。 多汗症は病院での治療で、治すことのできる症状です。 根本的な解決に向けて、クリニックでの治療も視野に入れましょう。
気になる臭いを消すためにデオドラント製品などを使っていませんか?そのような一時的な対策では根本の解決はできません。再発しない治療を通じて根本から解決しましょう!おすすめの治療はこれ!
日本形成医外科学会の専門医でもある院長の南部医師が、カウンセリングからアフターケアまで一貫して対応しているクリニック。
複数の治療法に対応しており、特にウルセラドライやマイクロニードルドライ、ペアドライなど、切らない施術に特化しているところが特徴です。
中でもペアドライは小さなお子様にも対応できるワキガ治療機器。再発しやすい子供向けに、一定額で何度でも再治療を受けられる保障制度が設けられている点も注目です。
さくらビューティクリニックでは、ワキガ・多汗症治療をはじめ、美肌やエイジングケア、顔・ボディ・医療痩身や医療脱毛、など様々な診療を扱っています。
わきが治療においては、保険適用が認められている、「剪除法」も行っており、患者の希望に合わせた治療方法を提案してもらえます。
「剪除法」は、ワキの皮膚をしわに沿って切開して、目視でワキガの原因である汗腺を切除する方法で、ポピュラーな治療法でもあります。
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