ワキガ手術は注射から手術まで幅広い選択肢があります。ただしどれを選んでもいいというわけではなく、自分の状態に合った治療を選択することが大切です。
ここではワキガ手術に関する基礎知識のほか、失敗例や後遺症、リスクなど手術の前に知っておきたいポイントをまとめています。
基礎知識ワキガ手術でもっとも注意したいことは、治療の種類が自分のワキガに合わず、手術後もワキガのニオイが取れないという問題です。
「ミラドライ」や「摘出法」など、数種類あるワキガ治療のうち、自身のワキガにもっとも合う施術を選ぶ必要があり、施術が合わない場合はワキガが改善しない可能性も。
もっとも大掛かりな手術である「摘出法」についても、ワキガの程度や医師の技術力によっては、一度で改善しない場合があります。
失敗を防ぐためには、いくつかの病院でカウンセリングを受け、どの施術が一番確実であるかをしっかりと相談するようにしましょう。
また、ワキガ手術の実績が豊富な医師を訪ねることも、手術を成功させるためのポイントになります。
体の中にたくさんある神経ですが、神経は私たちの体を正常に保つために欠かせません。しかし、ワキガの手術を受けることで神経に傷がついてしまえば、体に麻痺が残るなどの神経障害が起きてしまいます。
神経だけではなく、血管も同様です。もちろんリスク管理をしてそういったことが起こらないように対策しているはずですが、それでもゼロとは言い切れません。
丁寧な手術を行い、リスクを考えて対応してくれる医師を探す必要があります。
切開している部分は傷になるので、細菌が入り込んだり炎症を起こしたりして化膿する恐れがあります。通常の傷口と同じです。手術を受けていればリスクは誰にでもあるので、大事なのはお手入れですね。
ワキは特に細菌が繁殖しないように気を付けなくてはいけません。清潔に保てていないことが化膿しやすい原因なので、医師の指示に従ったアフターケアが必要です。
ワキガの手術に限らず、治療には副作用の問題がつきものです。全く副作用がない治療法は、どんな病気や症状でもありません。副作用のリスクはどんな治療にもついてくるものと考え、ワキガ手術に後悔しないことを一番に考えてください。
ちゃんと副作用についても説明をしてくれる、そうなったらどうするか解決策をくれるなど…ここなら安心できるとお任せしやすいクリニックを見つけましょう。
ワキガ手術は比較的安全にできる手術で、切開部分も最小限に抑えながら、ニオイの元になる汗腺を取り除くことができます。手術後は患部をしっかりと固定して傷跡を塞ぎ、感染症を予防します。
考えられる後遺症としては、ワキに切開の跡が残ってしまう可能性(ワキガの手術をしたと気づかれてしまう)や、治療後にもワキガの臭いが継続する(汗腺が取りきれていない場合)などがありますが、それ以外の後遺症については特に不安はないとされています。
ワキガ手術は決して安くはなく、高額な治療費がかかるクリニックもあります。
一度の手術で完全に汗腺が取り除けなかった場合、繰り返し同じ部位を手術しなければならないため、傷跡がさらに目立ってしまう可能性があります。
また、同じ部位を何度も手術しても改善しない場合は、レーザーなど別の方法で治療を継続していくことになりますが、その場合もやはりワキ部分へのダメージが残る可能性があります。
治療を重ねるごとに費用もかかるため、まずは自分に合った手術方法をしっかりと検討し、実績の豊富な医師を探すことで、リスクを抑えることができます。
ワキガ手術はワキガに悩んでいる方の多くが受けられる治療ですが、未成年者の場合体が未発達であることから、治療を断られる可能性があります。(クリニックによっても異なるので事前にカウンセリングで相談をするようにしてください)
また、ワキ部分に皮膚病やケガの跡がある場合、皮膚へのダメージの程度を診ながら手術の可否を判断することになります。
こちらも事前のカウンセリングで判断される部分ですので、まずは医師に相談することをおすすめします。
ワキガのレーザー治療を受けて、それでも治らなかったので2回目はアポクリン腺を摘出する手術を受けました。本当はメスを入れたくはなかったのですが、レーザーだけではまったく効果がなかったので、直接摘出することにしました。1回目は失敗してしまいましたが、2回目は物理的に汗腺を取ってしまったので、前よりもまったくニオイが目立たなくなり、受けてよかったと思っています。
ワキガ治療にいろんな種類があると聞いて、一番安くて効果の出そうなボトックス注入を選びました。私の場合ワキガの程度はそんなにひどくはなく、ボトックスでも十分対応できると言われたのに、注入してからしばらくしてまたワキガの症状が出るようになってしまいました。同じクリニックで別の治療を受けるか、クリニックごと替えようか、悩んでいるところです。
※あくまで個人の感想です。すべての方に同じ結果が起こるわけではありません。
ワキガ手術にはクリニックによってさまざまな方法があり、それぞれの治療によって効果の出方やリスクが異なります。
ボトックスの注入治療などはリスクがほとんどありませんが、効果が未知数ということもあるため、ワキガの程度によっては効きづらい可能性も。
事前に医師とよく相談のうえ、確実にワキガを取り除ける治療を選ぶことが大切です。
ワキガ手術を受けるとなったら、心配なのが副作用です。どんな手術を選ぶかにもよりますが、切開する方法を選択すると体には大きな負担がかかります。治療に対して体が悪い反応を示すと障害が起こることもありますし、ワキガの治療をしたのに汗が増えてしまった…なんて問題も発生するかもしれません。
せっかく手術を受けたのに、他に悩まなくてはいけないことができてしまうのは避けたいですよね。
副作用を防ぐためにも、ワキガの程度に合わせた治療法を選択するべきです。手術を受ける前に、どんな副作用が起こりやすいのかを確認しておきましょう。
多汗症を同時に発症している場合、ワキの汗は手術で抑えられるようになったけれど、その代わりに違う部位から汗が多く出てしまう…という代償発汗という副作用もあります。
ワキガの手術ではアポクリン腺と呼ばれている汗腺を取り除くのですが、エクリン腺を取り除いてしまうと代償発汗が起きやすいとされています。
ビューホット治療とは、皮膚の上から針を差し込み、針から熱を発生させることで、臭いの元となるアポクリン汗腺を死滅させる方法。一度に36本の針を差し込み、加熱する作業を数回に分けて行うため、針を差し込むことで、毛細血管が傷んで内出血や腫れが起こる可能性があります。また、針を刺した跡が色素沈着を起こしてしまうなどの針による感染のリスクもあるので注意が必要です。
ミラドライとは、皮膚の上からマイクロ波を照射することでアポクリン汗腺を除去する方法です。ビューホット治療のように、針を刺したりする必要がないため、肌を傷つけるリスクは減少します。その代わり、照射した皮膚が腫れたり赤みを帯びたりするほか、チクチクする痛みが生じる、つっぱり感のようなものを感じるといったケースも。これらの症状は、基本的に一時的なものなので、ある程度、時間がたてば消えますが、長く症状が続くようであれば、医師に見てもらった方が良いかもしれません。[1][2]
術後臭という言葉が、まことしやかに囁かれています。ワキガの手術を受けたことによって発生する臭いのことです。どの医師も術後臭が起こることはあり得ないという判断をしていますが、施術を受けた本人は強く感じやすいといいます。
せっかく手術しても臭ってしまうの?と考えると不安ですよね。そのような話があるということを頭に置きながら、ワキガの程度に合わせてどんな治療法が最適なのかを考えることが大切です。
気になる臭いを消すためにデオドラント製品などを使っていませんか?そのような一時的な対策では根本の解決はできません。再発しない治療を通じて根本から解決しましょう!おすすめの治療はこれ!
日本形成医外科学会の専門医でもある院長の南部医師が、カウンセリングからアフターケアまで一貫して対応しているクリニック。
複数の治療法に対応しており、特にウルセラドライやマイクロニードルドライ、ペアドライなど、切らない施術に特化しているところが特徴です。
中でもペアドライは小さなお子様にも対応できるワキガ治療機器。再発しやすい子供向けに、一定額で何度でも再治療を受けられる保障制度が設けられている点も注目です。
さくらビューティクリニックでは、ワキガ・多汗症治療をはじめ、美肌やエイジングケア、顔・ボディ・医療痩身や医療脱毛、など様々な診療を扱っています。
わきが治療においては、保険適用が認められている、「剪除法」も行っており、患者の希望に合わせた治療方法を提案してもらえます。
「剪除法」は、ワキの皮膚をしわに沿って切開して、目視でワキガの原因である汗腺を切除する方法で、ポピュラーな治療法でもあります。
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