ワキガの原因はピロルリア?症状や改善法を紹介します。
ワキガをはじめとする体臭や術後臭には、栄養不足が原因のピロルリアが関係しているかもしれません。
ピロルリアは体臭がきつくなったり、精神疾患があらわれたりする病気です。あくまでも仮説の疾患で医学的な根拠はないのですが、体臭や術後臭の原因として疑われています。
ここでは、ピロルリアの症状や症状を抑えるために効果的な栄養素をご紹介。ワキガや体臭が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
基礎知識ピロルリアは「ピロール尿症」とも呼ばれており、尿中にピロールが大量に検出されることで判明します。日本では症例が少ない疾病で、検査を行っている外国の機関で検査を行わなければなりません。
ピロールは血液の成分で、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが生成されたときに副産物として生まれます。常温や光に当たるとすぐに分解されてしまうほどデリケートで、採尿をしたときにただちに冷凍して試験機関に送らないと正常な値を測定できないほどです。
ピロールの一般の人の数値が4~8マイクログラムなのに対し、重度のピロルリアの人は50マイクログラム以上の値が出てしまいます。
体のニオイがきつくなる
ピロルリアになると体臭がきつくなります。もっとも体臭が出やすいのがワキの部分です。ワキは汗を多くかくうえに通気性が悪くなるのでニオイが強くなりやすいと考えられています。シャツのワキの下の部分を見たときにほんのり黄ばんでいる場合、その黄色みが強ければ強いほどピロールが大量に発生しているのだそうです。
精神疾患が起きる
ピロルリアを発症している患者の多くが、うつ病や情緒不安定などの心の病を抱えていることが分かっています。ピロルリアと心の病に関係があるのかどうか、医学的な証明はまだされていません。ですがこれらの精神疾患にはビタミンB6と亜鉛の不足が関わっているのではないかといわれています。
口臭がきつくなる
ピロルリアの症状は体だけでなく、口臭にも影響を及ぼします。ピロルリアの患者のほとんどが精神疾患のほかに体臭と口臭が強くなるという結果が出ているようです。
ピロルリアと精神疾患の関係
ピロルリアの人は慢性的にビタミンB6 と亜鉛が足りていない状態になっています。それは、ピロルリアの原因であるピロールがビタミンB6と亜鉛を体内から奪ってしまうからです。
ビタミンB6は脳内伝達物質のセロトニンを作り出す働きがありますが、これが不足すると行動力が衰えるといった精神的な活力が減少します。
亜鉛は脳から有害物質を排除する働きを持っていますが、これが不足すると感情のコントロールができなくなり、暴力的になったり幻聴・幻覚を起こしやすくなったりするそうです。
ビタミンB6と亜鉛
ピロルリアの症状を抑えるには、ビタミンB6 と亜鉛を補わなければなりません。
ビタミンB6 の1日の必要摂取量は成人男性が1.4mg、成人女性が1.2mgといわれています。亜鉛の1日の必要摂取量は15mgといわれています。
ビタミンB6が不足すると、精神的に不安定になり、やる気が出ない、寝つきが悪い、などといった、精神疾患に繋がるような症状が出るようです。やはり、ビタミンB6の不足はピロルリアに関係しているのかもしれませんね。
しかし、ビタミンB6だけを摂取してもほかの栄養分が足りていなければ体外に流されてしまいます。効率よく摂取するためにはミネラルやビタミンB2などの、ビタミンB6の吸収を助ける成分を一緒に摂取するようにしましょう。
亜鉛はクエン酸・ビタミンC・動物性たんぱく質を同時に摂ると吸収率が上がります。
このように、足りない成分を補う栄養療法でピロルリアを改善していくようにしましょう。
ピロルリアの疑いがある場合に摂取したほうが良いのは、やはり不足しているビタミンB6と亜鉛を含む食品です。
ビタミンB6を多く含む食品
にんにく・小麦胚芽・ピスタチオ・まぐろ・牛レバー・かつお・きな粉・鶏肉・さけ・やきのり・さば・サンマ・くるみ・バターピーナッツ・いわし・ぶり・まあじ
亜鉛を多く含む食品
かき・うなぎ・牛肉・チーズ・豚レバー・鶏レバー・卵黄・大豆食品(納豆・きな粉・豆腐)・そば・緑茶・カシューナッツ・アーモンド・黒米・赤米
ビタミンB6と亜鉛を多く含む食品は、日常生活の中でも手に入りやすい食品ばかりです。特に肉類は、牛、豚、鶏と肉の種類を選びません。これらの食品を摂ってピロルリアを改善しましょう。
もし、食事を摂る時間がないなどの理由で栄養を摂ることができないのであれば、ビタミンB6と亜鉛のサプリメントや、それらを含むマルチサプリメントを摂るように心がけください。
ピロルリアとワキガの関係
以上のような背景から、体臭がきついなと感じたら、ワキガと同時にピロルリアを疑う人も中にはいるようです。
クリニックで、ワキガではないとの診断をうけても体臭が気になるようでしたら、ピロール尿症の可能性を疑ってみてもいいのかもしれません。そのためには、まず信頼できるクリニックで診察を受けてみましょう。
精神的な疾患のほかに体臭や口臭がきつくなってきたと感じた場合は、ピロルリアを疑ったほうが良いでしょう。
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日本形成医外科学会の専門医でもある院長の南部医師が、カウンセリングからアフターケアまで一貫して対応しているクリニック。
複数の治療法に対応しており、特にウルセラドライやマイクロニードルドライ、ペアドライなど、切らない施術に特化しているところが特徴です。
中でもペアドライは小さなお子様にも対応できるワキガ治療機器。再発しやすい子供向けに、一定額で何度でも再治療を受けられる保障制度が設けられている点も注目です。
さくらビューティクリニックでは、ワキガ・多汗症治療をはじめ、美肌やエイジングケア、顔・ボディ・医療痩身や医療脱毛、など様々な診療を扱っています。
わきが治療においては、保険適用が認められている、「剪除法」も行っており、患者の希望に合わせた治療方法を提案してもらえます。
「剪除法」は、ワキの皮膚をしわに沿って切開して、目視でワキガの原因である汗腺を切除する方法で、ポピュラーな治療法でもあります。
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