自分に合ったワキガ治療を探そう
ワキガ治療には様々な方法があり、状態が軽度なのか、中度、重度なのかによっても治療法が異なります。自分にとって最適な治療法を選択することが大切なので、どのような治療法があるのかチェックしてみましょう。
基礎知識軽度だからといって放置しておいてもいいというわけではなく、セルフケアで対策を行いましょう。毎日意識して対策することで、軽度のワキガはかなり軽減します。
セルフケアとして汗や臭いを抑えたり、ストレス対策をするなど…生活習慣の見直しも効果的です。最終的な判断は医師にお願いすることになります。
今回は、軽度のワキガでどのような対策が必要なのか、まずはセルフチェックで自分がどの程度のワキガであるかを、確かめる方法についてご紹介します。
臭いの種類を確認する
ワキガには、水分と塩分でできている「汗」とは違った独特な臭いがあり、鼻につくという場合もあれば、食べ物などのような臭いを放つという場合もあります。
いわゆる一般的な汗とは違った独特な臭いであるため、汗の臭いと間違えないように注意したいところです。
上記は、ワキガの臭いを例えたものになります。酸っぱい香りをワキガであると勘違いする方もいるのですが、酸っぱいのはワキガではなく汗の臭いになります。
自分の臭いをチェックする
ワキガかどうか分からない場合は、服についた臭いをかぐ、ティッシュでワキを拭き取って臭いをかいでみるといった方法があります。他にも、ドアを開けたり閉めたり、腕を上げ下げしてみて、ワキガの臭いがずっと臭っているようであれば、ワキガと自覚するための手がかりになるでしょう。ワキに扇風機やエアコンの風を当ててみて、汗とは違った刺激臭や独特な臭いがするかどうかをチェックするのも良い方法です。ワキの臭いが強い人の場合、鼻を近づけるだけでも臭いが確認できますので、いろいろと工夫をして、自分のワキガ臭をチェックしてみましょう。
ワキガにはいくつかのパターンがあります。自分でも認識できるほどの重いワキガの方、自分では気づかない(他人にはわかる)中程度の方、自分も他人もほとんど認識できない軽度な方と、大きく分けて3種類になります。「ワキガではあるけれど、汗をほとんどかかない」といった方や、「こまめにケアをしているのでワキガであるとは気づかれない」方の場合、比較的症状は軽度であると考えられます。ワキガが軽度な方は、汗をこまめにケアしながら、ワキを蒸れさせないように注意することが大切です。普段から食べ物にも注意し、油ものや乳製品などワキガの成分の元になる食べ物を控えることも大切です。ケア製品としては、軽度のワキガであれば、デオドラントなどでこまめにケアしていくか、汗拭きシートなどと併せて使用すると良いでしょう。ただし香水などの香りつきの製品は、ワキガの臭いを強調してしまう可能性があるため、無香のものを使うと良いでしょう。
軽度のワキガにおすすめの治療法には次のようなものがあります。
軽度のワキガの場合は、本格的な治療を行わなくても、処方してもらった医療用の制汗剤を使用するだけでも臭いを抑えることができます。脇のほか、手のひらや足の裏にも使用することが可能。費用も5,000円前後と比較的お手頃なので、手軽に試すことができます。ただし、持続期間が3~5日と短いことや、かゆみが発生する可能性がある点は注意が必要。
ボトックス注射には、アポクリン汗腺の機能を一時的に止める効果があります。持続期間が3~6か月と制汗剤に比べて長いので、夏の時期だけなど、期間限定の治療におすすめです。注射の要領で針で注入するだけなので手軽に行うことが可能。
現在、ワキガ治療の主流になりつつあるミラドライ。切開をしない治療法です。マイクロ波でアポクリン汗腺を死滅させるので除去のし忘れがなければほとんど、再発の心配はありません。軽度だけでなく、中度や重度のワキガ治療にも効果がある方法なので、制汗剤やボトックス注射による治療よりも割高になります。また、施術後に若干の痛みが出るケースがありますが、きちんと痛み止めを処方してもらえます。[1]
中度のワキガも、ワキガに悩む人にとっては臭いがとても気になります。特にワキガは自分自身に起こる影響だけが問題ではなく、臭いによって周囲の人に迷惑をかけてしまう恐れがあるので、治療が必要です。
中度の場合は治療の選択肢もいくつかあり、普段通りの生活を過ごしながら改善させていくことができます。症状の状態や程度に合わせた治療法を選ぶことが、ワキガを適切に改善するためには大切です。
治療を行うなら、まずは病院での診断をもらわなくてはいけません。セルフチェックだけで判断せず、中度のワキガであるかどうかの確認を行いましょう。
中程度のワキガは、自分で臭いが確認できる場合とそうでない場合に分かれており、中には周りに先に気付かれてしまう方もいらっしゃいます。中程度からそれ以上重くなるわけではありませんが、常時臭うようであればこまめなセルフケアをおすすめします。大量の汗をかく方は、汗を吸収するシートで汗の蒸発を抑えつつ、無香料タイプのデオドラントなどでワキを清潔に保ちましょう。ワキの毛も適度に減らしながら、汗によって蒸れることのないように注意します。発汗量が多い方の場合、汗とデオドラントが混ざり合って、ワキガが悪化してしまう場合もありますので、汗の量を見ながら上手に制汗剤を活用していきましょう。万が一セルフケアでも臭いを隠しきれない場合は、中~重度の中間に属していると考えられますので、専門のクリニックでの診察や治療をおすすめします。
中度のワキガの場合、制汗剤や汗拭きシートでの対応も可能ですが、基本的には重度のワキガと同様に根治を目指した治療がおすすめです。
具体的な治療方法としては次のようなものがあります。
近年、注目を集めている治療方法の1つで、軽度から重度のワキガにまで対応することが可能な施術方法です。専用のマシンからマイクロ波を患部に照射することで臭いの元となるアポクリン汗腺を破壊することが可能。破壊したアポクリン汗腺は二度と、再生することはないので、ワキガを根絶することができます。費用も切開手術などと同等か安めに設定されていることが多いので、負担を軽減することができる施術法です。
脇の下に数cmほど切開して、機器を挿入し直接、アポクリン汗腺を破壊して除去する方法がマイクロリムーブ法です。この方法は中度~重度のワキガ治療に効果的。若干の傷跡が残りますが、脇のシワに合わせてメスを入れるので、近くで確認しなければわからない程度です。
長年、ワキガ治療の主流となっていた昔ながらの治療法です。皮膚を5cm程度、切開してから皮膚をひっくり返し、臭いの元となるアポクリン汗腺を1つずつ手作業で除去していく方法。汗腺を取り除くので、再発はまずないと思いますが、取り残しがあった場合、臭いが残ってしまうリスクがあります。[1]
ワキガの中でも重度になると臭いが強くなります。自分自身への影響はもちろんですが、周りへの影響も非常に大きくなってしまうでしょう。デオドラント製品を使ったり、一時的に汗を抑えたりといった方法もあります。
しかし、自分でお手入れしているだけではなかなか改善しないのが重度のワキガの特徴です。しっかりと治療を受ける必要があるため、まずは病院での診断を受けることをおすすめします。
今回はワキガであるかどうかのセルフチェック方法や、重度のワキガ治療として適切な方法をご紹介します。重度の場合は保険が効く治療を受けることも可能です。ワキガに悩む毎日から解放されて、臭いを気にせず毎日を過ごせるような治療を受けましょう。
重度のワキガ症の方は、普段から体を清潔に保つのはもちろんですが、汗をかくシチュエーションに注意が必要です。まるで香水のようにワキガの香りが発散されてしまいますので、ハンカチやタオルなど汗を拭きとるアイテムは常に常備しておく必要があります。重度の方でも、汗を抑える成分を配合したデオドラントなどは使うことが可能です。ただし香料が含まれているものは、強いワキガ臭と併せて複雑な香りを形成してしまいますので、無香タイプのものを使うようにしましょう。
脇の臭い対策としてセルフケアを頑張る、という方法もありますが、やはり自分でできる対策は限られてしまいます。効果的で確実な方法は、病院でワキガであるか診断してもらい、適切な治療を受けることです。
重度のワキガ治療としておすすめ方法がいくつかあり、そのうちの1つが、脇の下にある汗腺を取り除く「反転剪除法(はんてんせんじょほう)」です。
具体的な施術方法は、脇の下にメスを入れ、皮膚を一度、ひっくり返し、その後、アポクリン汗腺をひとつずつ目視で確認しながら除去。汗腺そのものを取り除く方法なので、根本的な治療をすることが可能です。
以前までは、脇の下を5cmほど切開する必要があったため、傷跡が残るというデメリットがありましたが、最近では、切開が1~2cm程度で済む「マイクロリムーブ法」と呼ばれる治療が浸透してきています。
2つめは、ミラドライを使った治療です。ミラドライとは、マイクロ波を発生させる機械の名称です。
ミラドライによる治療は、脇から出る水分、つまり脇汗が出る場所をピンポイントで照射することが可能。ですので、汗がでるアポクリン汗腺とエクリン汗腺だけを狙って破壊することができます。肌の表面に熱を加えることになりますが、治療の際は、その都度、冷やしながら施術を行います。切開せずに治療ができるため、徐々に重度のワキガ治療の主流になりつつあります。[1]
気になる臭いを消すためにデオドラント製品などを使っていませんか?そのような一時的な対策では根本の解決はできません。再発しない治療を通じて根本から解決しましょう!おすすめの治療はこれ!
日本形成医外科学会の専門医でもある院長の南部医師が、カウンセリングからアフターケアまで一貫して対応しているクリニック。
複数の治療法に対応しており、特にウルセラドライやマイクロニードルドライ、ペアドライなど、切らない施術に特化しているところが特徴です。
中でもペアドライは小さなお子様にも対応できるワキガ治療機器。再発しやすい子供向けに、一定額で何度でも再治療を受けられる保障制度が設けられている点も注目です。
さくらビューティクリニックでは、ワキガ・多汗症治療をはじめ、美肌やエイジングケア、顔・ボディ・医療痩身や医療脱毛、など様々な診療を扱っています。
わきが治療においては、保険適用が認められている、「剪除法」も行っており、患者の希望に合わせた治療方法を提案してもらえます。
「剪除法」は、ワキの皮膚をしわに沿って切開して、目視でワキガの原因である汗腺を切除する方法で、ポピュラーな治療法でもあります。
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